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桜の涙(連載中)

桜の涙 3

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 桜並木を通り、樹の足取りは大学の外へ向かっていた。

「え? 部室行くんじゃないんですか?」

 美桜が怪訝な顔で訊ねた。

「部室だよ。大学公認じゃないサークルは、大学内に部室を作ってもらえないから、外を使うんだ」

 連れて行かれた場所は、普通のマンションの一室だった。

「ここ……ですか?」

 男の人にマンションに連れてこられて、美桜もさすがに不安になった。そんな美桜の手をタケルが自然に握り締めた。

「俺がいるから、大丈夫」

 樹はドアの一室を開けた。鍵はかかっていなかったらしい。
 中には数人の男子生徒らしき人達がいるようだが、玄関からはよく見えなかった。

「おお、樹! え? 何? お前が新入生連れてきたの?」

 一番に目に入ってきたのは180cmはあるだろう、身長も高く、体格のいい男子学生だった。ついでに声も大きくよく響く。こんな体育の先生がいれば、体育の授業も楽しそうだと美桜は思った。

「はい。大地先輩。入部希望者です。倉本美桜ちゃんと、えーと……タケルくんです」
「え!? 俺たちまだ入部するとは……」

 タケルが異議を唱える。

「タケルかコケルか知らんが、もう、この部屋まで来たら、入部も同然。おい、部長、部員名簿の用意!」

 大地先輩と呼ばれたその大柄の男子学生が言った。が、誰も動く様子はない。

「……大地先輩。今の部長は大地先輩ですよ」

 玄関側の壁にもたれた一人の男子生徒が冷静に答えた。美桜たちのいる玄関からでは顔はよく見えないが、茶色がかった髪がふわりとなびいたのが目に映った。

「あ? 俺だっけ? つい最近も俺じゃなかった?」
「大地先輩、じゃんけん弱すぎるんですよ」

 この部はじゃんけんで部長を決めるのか。美桜は愕然とした。

「じゃあ、名簿っと。これに学部と名前と連絡先、書いてくれる?」
「あ、はい」

 ずっと玄関に立ったままだった美桜とタケルはよく響く大きな声に気圧されて、靴を脱いで部屋に上がり、名簿の置かれたテーブルに向かって歩き出した。

「――ちょっと、キミ!」

 肩を大きく引っ張られ、美桜は玄関側の壁にもたれていた男子学生と初めて目を合わせた。彼は茶色がかった髪と甘い瞳に優しい雰囲気を宿していたが、その表情は樹が美桜と出会った時のように驚いたものだった。

「樹さん! 樹さんが彼女を勧誘してきたんですか!?」

 男子生徒の目は真剣だった。

「うん。俺が勧誘してきた」
「どうして、こんな……」
「俺が気に入ったから。聖夜に何も言われる筋合いはない」

 樹は冷たく言い捨てた。何かあるのだろうか。気になりながらも美桜とタケルは名簿に名前・学部と学科・住所・携帯の番号とアドレスを書いた。




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~ Comment ~

NoTitle

Sha-Laさん、こんにちは^^
新しいブログを立ち上げられたとのことで、おめでとうございます^^*
「桜の涙」をワクワクしながら読ませて頂きました!
美桜さん、いきなり男子と接点が出来まくりで、めちゃくちゃ羨ましいんですけど!
美桜さんに向けられる樹さんや聖夜さんの謎めいた眼差し。
何かが起こりそうな予感に続きが楽しみになってまいりました^^
期待しております!

hilo様

こんにちはー^^
別館までようこそお越しくださいました&コメントまでありがとうございます!
大学入るなりモテ期。
これは、作者の実際の体験記……では全然なくて、こうだったらいいなあという妄想です(笑)
また来てくださいね~ヾ(*´∀`*)ノ
コメントありがとうございました。
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