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桜の涙(連載中)

桜の涙 1

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 帝王都大学は、日本の私立大学の中でも規模も生徒数もトップレベルの大学だ。
 法学部法律学科の新入生だけでも500人を超える。
 もちろん、他の学部学科を合わせると、新入生だけで数千人という規模である。
 そんな中、倉本美桜(くらもとみお)は、たくさんの期待と少しの緊張感を抱きながら、大教室で法律学科の新入生向けのガイダンスを受けていた。
 地方から出てきて、初めての一人暮らしの生活。メガネをやめてコンタクトにし、肩より長い髪にも初めてパーマを当てて、新鮮な気分だ。
 地元の同じ高校からこの大学に進学した生徒はいない。いや、過去にはいたかもしれないけれど、少なくともここ数年で母校の高校から帝王都大学に進学したのは美桜だけだった。
 当然、知人も一人もいない。
 ガイダンスが終わり、美桜は思い切って前の席の女の子に声をかけてみようとした。その瞬間、美桜の肩が軽く叩かれた。
 振り返ると斜め後ろに笑顔の爽やかな男の子がいた。

「もし、一人だったら、俺と一緒に履修科目とかサークルとか決めない?」
「うん! ありがとう!」

 やっと一人「知り合い」ができて、美桜は嬉しかった。

「俺、青木タケル。君は?」
「私は倉本美桜。よろしく」

 美桜がちょこんとお辞儀をすると、慌てたようにタケルもお辞儀をした。

「ミオちゃんって言うんだ。可愛い名前だね。どんな字?」
「あの……美しい桜って書いて美桜」

 いつも自分の名前の漢字を説明する時は恥ずかしい。「美しい桜」なんて、自分にはもったいない名前だ。
 でも、タケルはニッコリと笑った。

「いい名前だね! 美桜ちゃんにピッタリだと思う。俺なんてカタカナでタケルだからさ。今時カタカナってなあ?」
「あ、でもカッコイイと思うよ。男の子らしくて」

 ピッタリと言われると照れてしまう。そんな話をしながら、大教室を出ると、そこにはサークルの勧誘の先輩たちでいっぱいだった。

「ねえ、そこの二人、囲碁に興味ない!?」
「法学部だったら法律研究会に入るべき! 単位も楽勝だよ」
「軽音、どう? うちは初心者でもOKだよ!」

 歩いているだけで、山ほどサークルのチラシをもらってしまった。いや、押し付けられたとも言う。

「ちょっとこれ、歩くのも大変だな。校舎の裏側でちょっと落ち着こう」

 タケルの言う通り、校舎の裏側に回ると、さすがにそこにはサークル勧誘の先輩たちはいなかった。

「美桜ちゃんって入りたいサークルとか決めてる?」
「私、テニスやってみたいなって。やったことないから初心者歓迎ってところがいいんだけど……」

 美桜は今までテニスをやった経験は全くなかったが、なんとなく昔からテニスに憧れを持っていた。

「テニスかあ……。俺もやったことないなあ。なんか、ここ、テニスサークルだけで100個くらいあるらしいよ」
「え!? そうなの!?」

 テニスサークルだけで100とは。何を基準に決めればいいのか見当がつかない。

「俺、兄もここ出身だからさ。いろいろ聞いてるんだけど。大学公認の体育会系の厳しいテニス部から、他の大学の生徒も混ざってるようなゆるいサークルまでいろいろあるらしい」 
「あー……。私、あんまり厳しいところはついていけないかも……」

 中学は演劇部、高校はコーラス部だった美桜は、あまり体育会系のノリについていく自信はなかった。

「話変わるけどさ……。美桜ちゃんって彼氏いるの?」
「いないよ。うちの高校からこの大学に進んだの私一人だし。だから声かけてくれてすごく嬉しかった」

 美桜は笑顔を見せ、タケルの顔がやや赤らんだ。

「その……遠恋とかもしてないんだ?」
「うん。っていうか、彼氏いない歴=年齢だから!」

 自分で言いながら苦笑する。

「俺、ガイダンスの時から、斜め前に座っていた美桜ちゃんのこと気になってて……。あのさ、今すぐじゃなくてもいいからさ、俺と――」

 タケルが何かを言いかけたその時。

「ちょっと、キミ!」

 突然、後ろから美桜の肩が強く引っ張られた。

「え……?」

 美桜が驚いて振り返ると、美桜よりもさらに驚いたような表情の男子学生が美桜を見つめていた。
 黒い髪に端正な顔立ち……。驚いた表情の黒い瞳は確かに美桜をみつめていたが、美桜を通り越してどこか遠くを見ているようにも思えた。

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~ Comment ~

だ、誰!?
あ、こんにちは。うさぎです。
別館立ち上げおめでとうございます(?)
こちらは現代ものなんですね!
楽しみです!

で、誰?(笑)

うさぎ様

訪問&コメント第1号ありがとうございました!!!
現代ものの主に中~長編を載せようかなと思っています。

で、誰でしょう?(笑)

第二号でオジャマしました!

いきなりの三角関係っぽい展開でしょうか。

「Fantasia」が、黒で神秘的なのに対して、こちらは、明るいムード。
恋の練習曲って、ことは、この先、彼らはジレジレな関係になるのかな。

真守様

第2号ありがとうございました!
突然始まる3角関係…いやこの後、4角、5角と
なっていきそうな気がします(笑)

そうなんですそうなんです!
Fantasiaは神秘的なイメージで
こちらは恋の練習曲っていうか私の恋愛ものの練習用です(笑)
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